後席にもモニターを付けて、子どもや家族がYouTubeやテレビ、DVDを見られるようにしたい。
そう思っても、「どのモニターを選べばいいのか」「今のナビから映像を出せるのか」「全部でいくらかかるのか」が分かりにくいところです。
後席モニターは後付けできますが、車種や年式、純正ナビ・ディスプレイオーディオによって、取付方法や映せる内容が変わります。
まず決めたいのは、フリップダウン型などの取付方法と、YouTube・テレビ・DVDなどの後席で見たい映像です。
YouTubeを見る場合も、モニターを付けるだけで見られるとは限りません。HDMI入力、Fire TV Stickなどの再生機器、電源、通信環境など、使い方に応じた準備が必要です。
また、後付け費用はモニター本体だけではなく、取付部品や工賃、必要に応じて映像を送るための機器まで含めて考える必要があります。
後席モニターは、次の順番で考えると必要なモニターや接続方法が見えてきます。
① どこにモニターを付けるか
天井・前席背面・アーム取付などから選ぶ
② 後席で何を見たいか
YouTube・テレビ・DVDなどを決める
③ 車種とナビの条件を見る
年式や純正ナビ・ディスプレイオーディオによって接続方法が変わる
④ 必要な機器と総額を見る
モニター本体だけでなく、取付部品・工賃・接続機器まで含めて考える
「モニターを付けられるか」だけでなく、付けたあとに見たい映像を映せるかまで考えることが重要です。
後席モニターは後付けできる|ただし車種と接続条件で方法が変わる
後席モニターは、市販モニターや車種専用の取付キットなどを使って後付けできます。
「モニターを車内に取り付けられるか」と「見たい映像をそのモニターに映せるか」は別の問題です。
車種や年式、純正ナビ・ディスプレイオーディオの仕様によって取付方法や映像の接続条件が変わるため、モニターだけを先に選ばないことが大切です。
ALPINEの車種別適合情報を見ると、車両のグレードや装備によって取り付けできない場合があり、製品によってはルーフライニング(天井の内張り)の加工も必要です。
最初に「どこに付けるか」と「何を映すか」を決める
後席モニターを選ぶときは、まず次の2つを決めると、必要なモニターや接続方法が見えてきます。
1つ目は、モニターをどこに付けるかです。
天井に取り付けるフリップダウン型、前席背面に設置するタイプ、アームを使って取り付けるタイプなどがあり、取付位置によって必要な部品や施工内容が変わります。
2つ目は、後席で何を見たいかです。
たとえば、
- YouTubeやNetflixなどのネット動画
- 車載テレビ
- DVDやBlu-ray
- スマートフォンの映像
では、必要になる再生機器や接続方法が同じとは限りません。
HDMI機器の映像をナビやリアモニターへ入力したり、純正システムの映像を後席モニターへ出力したりするための機器もあります。
つまり、後席モニターは「画面を付ける」だけではなく、見たい映像をどの機器で再生し、どうやって後席モニターへ映すかまで考える必要があります。
「大きな画面を付けたいからフリップダウン」「安いモニターが見つかったからこれにする」とモニター本体だけで決めると、取り付けたあとに、見たかった映像を映せないことがあります。
取付位置と見たい映像を先に決め、その条件を満たせるモニターと接続方法を選ぶのが基本です。
車種・年式・ナビによって使えるモニターと接続方法が変わる
同じ後席モニターでも、すべての車へ同じ方法で取り付けられるわけではありません。
特に天井へ取り付けるタイプでは、車種専用キットが必要な製品があります。ALPINEでは、90系ノア・ヴォクシー、C28セレナなど車種ごとに専用のリアビジョン取付キットがあります。
さらに注意したいのが、純正ナビやディスプレイオーディオから、どの映像を後席へ出せるかです。
車両側に映像出力がない場合でも、対応する映像出力アダプターを使ってリアモニターを追加できる車種があります。
ただし、出力できる映像が限られる製品もあります。Beat-Sonicの一部製品では、純正システムから後席モニターへ映像を出せても、HDMI入力映像は出力できません。
「前席の画面でYouTubeを見られるから、後席モニターにも同じ映像を出せる」とは限りません。
後席モニターを後付けするときは、車種名だけでなく、年式・グレード・装着されているナビやディスプレイオーディオ・見たい映像まで含めて考える必要があります。
次に、後席モニターの主な3タイプを比べます。天井取付型、前席背面に設置するタイプ、アーム取付型があります。
後席モニターは3タイプ|天井・前席背面・アーム取付で使い方が変わる
後席モニターは、取り付ける場所によって使い勝手が大きく変わります。
代表的なのは、天井に付けるフリップダウン型、前席背面に置くヘッドレスト取付型、アームで固定するタイプです。ALPINEの2026年7月10日時点の適合資料でも、「天井取付け型」「ヘッドレスト取付け型」「アーム取付け型」に分けられています。
なお、同資料にあるALPINEのヘッドレスト取付型・アーム取付型は、いずれも生産終了品です。
| タイプ | 取付位置 | 向いている使い方 | 取付時に注意したい点 |
|---|---|---|---|
| フリップダウン | 天井 | 後席全体で大きな画面を見たい | 車種適合、取付キット、天井加工 |
| ヘッドレスト取付 | 前席背面 | 後席から近い位置で見たい | シート・ヘッドレスト形状との適合 |
| アーム取付 | 前席周辺など | 天井加工を避けて設置したい | 固定位置、シート周辺との干渉 |

どれが一番優れているというものではありません。
誰が見るのか、何列目から見るのか、車内をどこまで加工できるのかを基準に選びます。
フリップダウンモニターは天井中央に大画面を付けたい人向け
家族でミニバンに乗り、2列目や3列目から同じ映像を見るなら、フリップダウンモニターが向いています。
天井中央にモニターを取り付け、使わないときは画面を折りたためるため、使用しないときにモニターが目立ちにくいのが特徴です。
特に、
- 2列目・3列目から同じ映像を見たい
- 10型以上の大きな画面が欲しい
- 前席のヘッドレスト周辺に機器を付けたくない
という使い方に向いています。
フリップダウンモニターは「天井にスペースがあれば付く」というものではありません。
ALPINEでは、天井取付型リアビジョンについて車種・年式・型式ごとの適合表を公開しており、車種専用の取付キットがあります。
車両によってはルーフライニングの一部を切り取る加工が必要で、サンルーフや純正装備との組み合わせによって取り付けできないケースもあります。
そのため、フリップダウン型を選ぶ場合は、モニター本体のサイズだけでなく、車種専用キットがあるか、天井の装備と干渉しないかまで見る必要があります。
天井の内張り加工や配線も伴うため、「自分で簡単に付けられる後席モニター」を探している人には向かない場合があります。
ALPINEも、天井取付型の取付・配線には専門技術と経験が必要と明記しています。
ヘッドレスト取付型は前席背面にモニターを置きたい人向け
前席の後ろに画面を置きたい人には、ヘッドレスト取付型が向いています。
フリップダウン型のように天井へモニターを固定しないため、後席から近い位置で画面を見たい人や、天井を加工せず前席の後ろにモニターを付けたい人に向いています。
たとえば、運転席や助手席の後ろにモニターを設置すれば、2列目の乗員が正面に近い位置で映像を見られます。
ただし、ヘッドレスト周辺ならどの車にも取り付けられるわけではありません。
ALPINEの車種適合表でも、シート形状によって取付アームが使えない車種や、モニター本体がシート周辺の装備と干渉する車種があります。
また、製品によっては左右それぞれにモニターを設置できるものもあり、「後席全体で1台を見るのか」「左右それぞれで見るのか」によって必要な台数や費用が変わります。
天井加工を避けたいという理由だけで決めず、シート形状と取付位置まで含めて選ぶことが大切です。
アーム取付型は天井加工を避けて設置したい人向け
アーム取付型も、天井へ大がかりな加工をせずに後席モニターを設置できるタイプです。
専用のアームやブラケットを使ってモニターを固定するため、フリップダウン型とは車内での見え方も取り付け方も異なります。
天井用の車種専用取付キットを使わずに設置できる製品があるのもメリットです。
ただし、アームを固定できれば何でもよいわけではありません。
ALPINEの適合情報でも、シート形状によってアーム取付型を取り付けできない車種や、シート位置によってモニターが車両側の装備と干渉する例があります。
そのため、「天井加工をしたくないからアーム型」とすぐに決めるのではなく、実際に座ったときに画面が見やすいか、前席や後席の使い勝手を妨げないかまで考えて選びます。
取付位置が決まったら、次は「後席で何を見るか」を考えます。
YouTube・テレビ・DVDは必要な機器が違う
後席モニターで何を見るかによって、必要な機器と接続方法は変わります。
Fire TV Stickなどを使ってYouTubeを見る場合は、再生機器だけでなく、モニターへの接続方法に加えて、電源や通信環境も必要です。
YouTubeはHDMI・Fire TV Stick・通信環境を組み合わせる
後席でYouTubeを見る場合は、Fire TV Stickなどのストリーミング機器がよく使われます。
AmazonのFire TV Stickは、HDMI端子に接続し、電源とWi-Fi環境を用意して使います。
車内で使う場合も基本的な条件は同じで、Fire TV Stickの映像を後席モニターまで送れる接続方法と、車内で使える電源・インターネット接続が必要です。

たとえば、
Fire TV Stick
↓
HDMI入力
↓
後席モニター
と接続できれば、後席でネット動画を見られます。
インターネット接続には、スマートフォンのテザリングやモバイルWi-Fiを利用できます。
Beat-Sonic公式にも、HDMI映像入力とインターネット環境を組み合わせた車内利用例があります。
ただし、ここで注意したいのが「車にHDMI端子がある=後席モニターにも映る」とは限らないことです。
HDMI端子が前席用の純正画面に接続されていても、その映像を後席へ出力できるかは車両やナビの仕様によって異なります。
後席モニター自体にHDMI入力がある製品なら、前席の純正ナビを経由せず、Fire TV Stickなどをモニターへ直接接続できます。
つまりYouTubeを見たい場合は、「HDMI端子があるか」だけではなく、重要なのは、「Fire TV Stickなどの映像を最終的に後席モニターまで送れるか」です。
車にHDMI端子がない場合は、後付け方法と必要な機器をまとめた記事もあります。
テレビは純正映像を後席へ出せるか、外付けチューナーが必要かで変わる
後席でテレビを見たい場合は、まず車の純正ナビやディスプレイオーディオで受信しているテレビ映像を、そのまま後席へ出せるかがポイントです。
後席への映像出力に対応していれば、純正テレビの映像をリアモニターへ表示できます。
しかし、純正システムに後席向けの映像出力がなかったり、接続する社外モニターへそのまま映像を送れなかったりする車もあります。
その場合は、車種に対応した映像出力アダプターを使うか、別の地デジチューナーを後席モニターへ直接接続します。
Beat-Sonicでは、HDMI出力を持つ地デジチューナーなどを車載ナビやリアモニターへ接続するための変換機器を取り扱っています。
ここでも大切なのは、前席でテレビが映るかではなく、そのテレビ映像を後席へ出せるかです。
車種やナビによって条件が異なるため、後席モニターを購入する前に、純正システム側の映像出力まで調べる必要があります。
走行中の映像については、後席の同乗者が映像を見ることと、運転者が画面を注視することは別です。
警察庁も、運転中にスマートフォンなどの画像を注視する行為について注意を呼びかけています。
DVD・Blu-rayは再生機器と映像出力の有無を見る
DVDやBlu-rayを後席で見たい場合は、まずどこでディスクを再生するかを決めます。
DVD再生機能を備えたカーナビの中には、その映像を後席モニターへ出力できるものがあります。
ALPINEのリアビジョンでは、対応するカーナビと接続すれば、地デジやDVDなどを後席に表示できます。
最近のナビやディスプレイオーディオには、ディスクドライブを搭載していない製品もあります。
その場合にDVDやBlu-rayを見たいなら、
外付けプレーヤー
↓
HDMIなどの映像接続
↓
後席モニター
という接続を考えます。
純正ナビにBlu-ray再生機能がない場合は、Blu-ray対応プレーヤーを追加すれば後席で再生できます。
ナビ男くんでは、車種に応じてBlu-rayプレーヤーと後席モニターを組み合わせた施工に対応しています。
そのため、「子どもが持っているDVDを見られればいい」のか、「Blu-rayまで見たい」のかでも必要な機器が変わります。
ディスク視聴を重視する人は、モニター本体だけでなく再生機器の有無と、その映像を後席へ送れる接続方法までセットで考えます。
前席と後席で別の映像を見たい場合は対応するシステムが必要
家族で車を使う場合、「前席では音楽やナビを使いたいけれど、後席では子どもに動画を見せたい」という使い方もあります。
この場合は、前席と後席へ同じ映像を映すだけでは足りません。
前席と後席で別々の映像を再生できる機能や、後席モニターへ外部機器を直接接続できる仕組みが必要です。
ALPINEの「ダブルゾーン」は、対応するカーナビとリアビジョンを組み合わせることで、前席で音楽を再生しながら、後席では地デジ・DVD・スマートフォン動画などを楽しめます。
利用には、対応するカーナビとリアビジョンの組み合わせが必要です。
また、車種によってはメーカー純正の後席ディスプレイに専用HDMI入力を備えた車種もあります。
たとえばトヨタの一部車種では、後席専用HDMI端子へ接続した外部機器の映像・音声を後席ディスプレイで再生できます。
そのため、「前席と同じ映像が見られればよいのか、後席だけ別の動画を見たいのか」も、モニターを選ぶ前に決めておきたいポイントです。
YouTube・テレビ・DVDのどれを見るかが決まったら、次はその映像を今の純正ナビやディスプレイオーディオから後席へ出せるのかを調べます。
純正ナビ・ディスプレイオーディオは「後席への映像出力」が重要
後席モニターで見たい映像が決まったら、次に重要なのが純正ナビやディスプレイオーディオの映像出力です。
ここで間違えやすいのが、車にHDMI端子があるから後席モニターにも映像を出せる、という考え方です。
映像を前席画面へ入れる「入力」と、後席モニターへ送る「出力」は別の機能なので、それぞれの仕様を見る必要があります。
HDMI入力があっても後席へ同じ映像を出せるとは限らない
車にHDMI端子が付いていれば、Fire TV Stickやスマートフォンなどを接続できる場合があります。
ただし、そのHDMI端子が純正ナビやディスプレイオーディオへ映像を入れるためだけの端子なら、そこから後席モニターへ映像を出せるとは限りません。
ここでは、HDMI入力と映像出力を分けて考えます。
【HDMI入力】Fire TV Stickなどからナビ・ディスプレイオーディオへ映像を入れる
【映像出力】ナビ・ディスプレイオーディオから後席モニターへ映像を送る

HDMI入力映像を後席へ出力できる機種なら、
Fire TV Stick
↓
HDMI入力
↓
ナビ・ディスプレイオーディオ
↓
映像出力
↓
後席モニター
という接続ができます。
実際にALPINEの一部ディスプレイオーディオはHDMIの入力と出力を備え、別売のリアビジョンを接続できます。
一方、純正ディスプレイオーディオでは同じ接続ができない車もあります。
逆に、トヨタの一部車種のように後席ディスプレイ専用のHDMI端子を備え、外部機器の映像を直接後席で再生できる車もあります。
つまり、HDMI端子の有無だけでなく、その端子がどの画面につながるのかまで調べる必要があります。
そのため、後席でYouTubeを見たい場合も、「HDMI付きだから大丈夫」ではなく、そのHDMI映像を後席モニターへ出力できるかを調べてから、モニターを選びます。
純正テレビや純正DVDを社外モニターへ出せない車もある
純正ナビでテレビやDVDを見られる車でも、その映像を社外の後席モニターへそのまま出せるとは限りません。
純正システムに外部映像出力がない場合は、リアモニターを追加するための映像出力アダプターが必要になることがあります。
Beat-Sonicでは、純正ナビに映像入出力端子がない車両へ端子を追加するアダプターを車種・ナビ別に設定しています。
つまり、純正システムの仕様によって、後席モニターを増設する方法が変わります。
さらに注意したいのが、アダプターを使えば前席で見られるすべての映像を後席へ出せる、とは限らないことです。
製品によって、
- テレビは出力できる
- DVDは出力できる
- 外部入力映像は条件付き
- HDMI入力映像は対象外
といった違いがあります。
そのため、純正テレビを後席で見たい人と、Fire TV StickのYouTubeを後席で見たい人では、同じ車でも必要な機器や接続方法が変わることがあります。
「リアモニターを増設できるか」だけでなく、「自分が見たい映像を出力できるか」まで見ることが重要です。
モニター側の入力端子と車両側の出力方式を合わせる
車両側から映像を出せても、後席モニター側がその信号を受け取れなければ映りません。
そのため、最後に車両側の映像出力とモニター側の映像入力を正しく接続できるかを調べます。
現在の後席モニターには、HDMI接続を使う製品もあれば、接続するナビや専用ケーブルとの組み合わせが決められている製品もあります。
たとえばALPINEの「HDMIリアビジョンリンク」は、HDMI接続に対応したALPINEカーナビとリアビジョンを組み合わせて使う仕組みです。
すべてのリアビジョンが同じ接続に対応しているわけではありません。
後席モニターを選ぶときは、次の3点をすべて満たす必要があります。
- 見たい映像を再生できるか
- 車両・ナビからその映像を出せるか
- 後席モニターがその映像を受け取れるか
この3点がそろっていることが、見たい映像を後席へ表示するための基本条件です。
接続方法まで決まったら、次に気になるのが費用です。後席モニターの後付け費用は、本体価格だけでは決まらず、取付部品や工賃、映像を送るための機器によっても変わります。
後席モニターの費用は本体・取付部品・工賃・追加機器で決まる
後席モニターの後付け費用は、モニター本体の価格だけでは決まりません。
取付キットや配線、取付工賃に加えて、YouTubeやテレビなどを見るための機器が必要になる場合があります。
「モニターはいくらか」ではなく、見たい映像を後席で見られる状態まで含めた総額で考えることが大切です。
費用は、大きく次の4つに分けられます。
| 費用 | 主な内容 |
|---|---|
| モニター本体 | フリップダウン型、前席背面タイプなど |
| 取付部品 | 車種専用キット、ブラケット、配線など |
| 工賃 | モニター固定、内装脱着、配線、接続作業など |
| 追加機器 | 映像出力アダプター、HDMI関連機器、外部プレーヤーなど |
オートバックス公式サイトでは、リアモニター取付の目安工賃は11,000円(税込)~です。
ただし、リアモニターは加工が必要になる場合が多く、店舗によって作業可否や実際の費用が異なります。
11,000円は取付工賃の目安であり、後席モニターを取り付ける総額ではありません。
フリップダウンは車種専用取付キットや天井施工まで含めて考える
フリップダウンモニターでは、本体に加えて車種専用取付キットや工賃が必要になる場合があります。
たとえばALPINEの10.1型天井取付型リアビジョン「RSH10XS-L-B」は、2026年8月15日時点のALPINE STOREで53,000円(税込)のストア特別価格で販売されています。
HDMI・RCAの両方に対応するモデルです。
これだけで取り付けが完了するとは限りません。
90系ノア・ヴォクシーの場合、ALPINEの12.8型リアビジョン用車種専用取付キット「KTX-Y120RV-NV-90K」は16,500円(税込)です。
これはモニター本体とは別の商品で、取付費も含まれていません。
つまりフリップダウン型では、
モニター本体
+車種専用取付キット
+必要なケーブル
+取付工賃
という費用がかかる場合があります。
さらに、天井の内張りを加工する車種では作業も増えます。
「5万円台のモニターだから、5万円台で取り付けられる」とは限りません。
商品価格だけで予算を決めず、取付キットや工賃まで含めて考えます。
前席背面タイプもモニター代だけでなく配線や接続機器を含める
前席背面に設置するタイプは、フリップダウン型のような天井施工を避けられる製品があります。
そのため、取付方法によってはフリップダウン型より作業を減らせる場合がありますが、モニターを固定すれば完成するとは限りません。
たとえば前席のナビから後席へ映像を送るなら、モニターまで配線する必要があります。
左右に1台ずつモニターを付ける場合は、モニターが2台必要になるだけでなく、2台のモニターへ映像を送るための配線や接続も必要です。
HDMI入力を備えたモニターにFire TV Stickなどを直接接続し、前席の純正ナビとは別に後席で動画を見る場合は、必要になる機器が変わります。
つまり、天井施工がない=必ず安いというわけではありません。
モニターの台数と接続方法まで決めてから、必要な部品を含めて費用を比べます。
映像ソースを増やすと必要な機器の費用も加わる
後席モニターでYouTube・テレビ・DVDなどを見る場合は、再生や接続に使う機器の費用も考えておきます。
たとえばYouTubeを見る場合、車両やモニターの仕様によっては、
Fire TV Stickなどの再生機器
+HDMI接続
+電源
+通信環境
が必要です。
純正ナビのテレビ映像を社外モニターへ出せない車では、対応する映像出力アダプターが必要になることもあります。
DVDやBlu-rayも、車に再生機能がなければ外部プレーヤーを追加する必要があります。
このため後席モニターの見積もりでは、「モニターを取り付ける費用」だけでなく、「自分が見たい映像を映せるところまで含んだ見積もりか」を確かめることが大切です。
安いモニターを選んでも、あとから接続機器やプレーヤーを追加すれば総額は上がります。
反対に、後席ではスマートフォンやタブレットを単独で使えれば十分という人なら、純正ナビと連動する大がかりなシステムまで必要ない場合もあります。
予算を決めるときは、先に「何を映したいか」を決め、そのために必要な機器まで含めて見積もります。
費用の内訳が分かったら、次は自分で取り付けるか、専門店へ依頼するかを考えます。取付位置や配線内容によって、DIYで対応しやすいケースと、専門店へ任せた方がよいケースがあります。
DIYか専門施工かは取付位置と配線作業で決める
後席モニターは、製品によってDIYしやすさが大きく異なります。
前席背面へ固定するタイプと、天井を加工して取り付けるフリップダウン型では作業内容がまったく違います。
本体を固定できるかだけでなく、電源や映像ケーブルをどこへ通すのかまで考えて、DIYか専門施工かを決めるのが基本です。
加工が少ないタイプでも固定方法と配線処理まで考える
ヘッドレスト周辺やアームを利用するタイプは、天井へ取り付けるフリップダウン型と比べると、大がかりな内装加工を避けられる製品があります。
そのため、
- 車内を大きく加工したくない
- 後席1か所だけにモニターが欲しい
- 純正ナビとは連動させず、後席側で動画を再生したい
といった使い方なら、比較的シンプルに設置できます。
ただし、モニターを固定しただけでは終わりません。
電源ケーブルやHDMIケーブルなどが座席の可動部分に干渉しないようにし、乗り降りするときに引っ掛けない位置へ配線する必要があります。
また、シートやヘッドレストの形状によって取り付けできない製品もあります。
ALPINEの適合情報でも、ヘッドレストやシート形状によって後席モニターの装着条件が異なります。
DIYする場合は、商品価格や「取り付けが簡単そう」という印象だけで決めず、固定・給電・映像接続・配線処理まで自分で最後まで仕上げられるかで判断します。
天井取付や純正システムとの配線は専門店へ任せる
フリップダウンモニターでは、天井の内張りを外したり、一部を切り取ったりして取り付ける車種があります。
ALPINEでは天井取付型リアビジョンに車種専用の取付キットがあり、汎用キットを使用する場合も車種に応じた加工が必要と明記しています。
さらに、
- 純正ナビからテレビ映像を出したい
- HDMI映像を後席にも映したい
- 映像出力アダプターを追加したい
- 前席と後席を連動させたい
という場合は、車両側の配線や純正システムの仕様まで関わってきます。
前の章で触れたように、純正ナビやディスプレイオーディオの仕様によっては、リアモニターへ映像をそのまま出力できない場合があります。
このような作業まで必要なら、無理にDIYせず、カーAVを扱う専門店や施工店へ依頼するのが現実的です。
依頼前に車種・年式・ナビ型番・見たい映像を伝える
専門店へ依頼するときは、「後席モニターを付けたい」だけでは情報が足りません。
少なくとも、
- 車種
- 年式
- グレード
- 純正ナビ・ディスプレイオーディオの種類や型番
- すでに付いているHDMI端子などの装備
- YouTube・テレビ・DVDなど何を見たいのか
- 前席と後席で同じ映像を見るのか、別々に使いたいのか
を伝えておくと、必要なモニターや接続方法を絞れます。
同じ車種でも、年式や装着ナビによって適合する取付キットや映像出力条件が変わるためです。
ALPINEもリアビジョンについて、車種・型式・年式などを指定した適合表を公開しています。
特に、「YouTubeを後席で見たい」という希望があるなら、そのことを最初に伝えておくことが重要です。
テレビだけを後席へ出せればよい場合と、Fire TV StickなどのHDMI映像まで出したい場合では、必要な機器が同じとは限りません。
見積もりを比べるときも、金額だけでなく、希望する映像まで見られる内容になっているかを確かめてください。
対応車種ならナビ男くんへ後席モニター施工を依頼できる
自分で取り付けるのが難しく、純正ナビやディスプレイオーディオとの接続まで任せたい場合は、ナビ男くんへ施工を依頼できます。
ナビ男くんのSumaMoniLiteは、2026年8月15日時点で、トヨタ・レクサス向けが55,000円(税込)から、ホンダ向けが58,000円(税込)からです。
どちらも基本価格に取付工賃が含まれています。車種別の商品検索から対応商品を探すこともできます。
ナビ男くん全体の施工込み価格や、オプション・出張費で総額がどう変わるかは料金ページで確認できます。
ただし、ナビ男くんならどの車にも後席モニターを付けられる、という意味ではありません。
対応車種や純正システム、希望する映像によって選べる商品や施工内容は変わります。
前席背面へ簡易的なモニターを付けるだけなら、市販品をDIYで取り付けるだけで十分な人もいます。
すでに信頼できるカー用品店や施工店があるなら、そこで適合を確かめ、見積もりを取っても問題ありません。
一方、
- 純正システムを生かしながら後席モニターを追加したい
- YouTubeやBlu-rayまで含めた接続方法を相談したい
- 車種に合ったモニターと接続方法をまとめて任せたい
という場合は、取付だけでなく接続方法まで相談できるカーAV専門店が向いています。
ナビ男くんでは、車種別に後席モニターやBlu-ray、HDMIを組み合わせた商品・施工を扱っています。
Fire TV Stickだけでなく、Blu-rayや後席モニターまで使いたい場合は、通常版アンドロイダーの対応内容も参考になります。
リンク先でメーカー・車種を選ぶと、対応商品を探せます。
同じ「後席モニター後付け」でも、車種によって純正ナビや取付条件が異なるため、最終的な適合は車種別に見る必要があります。
車種ごとにナビと取付条件が違うため、適合は個別に見る
後席モニターの種類や接続方法が分かっても、最後は、自分の車に取り付けできるかを車種ごとに確かめます。
同じ後席モニターでも、車種・年式・純正ナビやディスプレイオーディオ・すでに付いている装備によって、取付方法や後席へ映せる映像が変わるためです。
たとえば新型フリードでは、対応するGathersナビの型番によって、純正テレビ・DVD・HDMI入力映像のどこまで後席へ表示できるかが異なります。
新型フリードでは、純正天吊り型リア席モニターを装着している車はSumaMoniLiteの対象外です。
90系ノア・ヴォクシーでも、純正13.2型後席ディスプレイ、社外フリップダウンモニター、SumaMoniLiteでは、取付位置や表示できる映像がそれぞれ異なります。
さらに、ディスプレイオーディオの仕様や純正HDMI端子の状態まで施工条件に関係します。
新型ステップワゴンも同様で、Honda純正リア席モニター、社外フリップダウンモニター、SumaMoniLiteから選べますが、年式やGathersナビの型番、純正リア席モニターの有無によって適合が変わります。
「この車種なら付く」と分かっただけでは不十分です。
実際に後付けするときは、
車種・年式
↓
ナビやディスプレイオーディオ
↓
現在の純正装備
↓
取り付けたいモニター
↓
後席で見たい映像
まで条件が合っているかを確かめます。
公開済みの車種別記事では、それぞれ後席モニターの種類や適合、映像条件を詳しく扱っています。
▶ ランクル250の後席モニター後付け|YouTube・HDMIの条件と料金
▶ 新型RAV4(60系)の後席モニターを後付け|YouTube・HDMI対応と取付方法
▶ 40系アルファード・ヴェルファイアの後席モニターを後付け|純正との違い・料金・YouTube視聴
該当する車に乗っている場合は、一般的な後付け方法だけで決めず、車種別の条件まで見たうえで商品や施工方法を選んでください。
まとめ|後席モニターは取付位置・見たい映像・車種適合から選ぶ
後席モニターは後付けできますが、モニター本体だけで決めるのではなく、取付位置・見たい映像・車種やナビの条件を順番に確認して選ぶことが大切です。
費用はモニター本体だけでなく、取付部品・工賃・必要な映像機器まで含めた総額で比べます。天井加工や純正システムとの配線が必要な場合は、カーAV専門店へ任せる方がよいケースもあります。
ナビ男くんも、対応車種なら依頼先の一つです。ただし、最初から施工店を決める必要はありません。
自分の車で何を映したいのかを決め、それを実現できる方法を選ぶことが、後席モニター選びで最も重要です。
